台風の1日
金曜日の朝、生憎の台風。
私の体は軽くウキウキしていた頃、悲劇は急にやってくる。
出勤中、傘壊れる。勤務中、トラブルにて退勤。
退勤帰宅中、予備の折りたたみ傘も壊れる。
男は様々な苦境に悶絶しながら牛丼屋へ入った。
ステーキ丼というのを頼んだが、味が濃すぎる上に肉が薄いこれで850円(ライス大盛りサラダ付き)なのが、何となくイラッとくる。
こんな日は肉が1番だ。 職場近くのスーパーへよることにした。
400円のステーキ肉、人参1本、朝食用ウインナー1袋を買い駅へと急ぐ。
この男は天気の悪い中、何を考えているのだろうか?
男はただ、焼きたいだけでこの執念である。
自宅近くの駅に着いたら、あとは帰って焼く前にグラッセの作り方を調べる。